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ゆるキャン△・スーパーカブ・mono聖地めぐり|舞台が集まる山梨県北杜市の巡礼ガイド

公開日:2026.07.31 

観光
#イベント #体験・アクティビティ

「北杜市にはアニメの聖地があるらしい」と聞いて、どんな作品の舞台なのか気になっていませんか。八ヶ岳南麓に位置する山梨県北杜市は、『ゆるキャン△』『スーパーカブ』『mono』など複数のアニメ作品の舞台が、ひとつの市内にぎゅっと集まった街です。とはいえ、作品をよく知らないまま「聖地巡礼」といわれても、何から調べればよいか分からないものですよね。

そこで本記事では、北杜市を舞台にした主なアニメ作品と登場エリア、地元の協議会や行政が続けてきた受け入れの取り組み、巡礼に使えるマップ、そして訪れる際のマナーまでをまとめました。

読み終える頃には、観光とあわせた旅の計画を具体的に描けるようになるはずです。

北杜市で聖地巡礼できる主なアニメ作品

聖地巡礼とは、作品の舞台になった場所を実際に訪ねること。『舞台探訪』とも呼ばれます。作中の風景と見比べたり、登場したお店に立ち寄ったりと、楽しみ方は人それぞれです。まずは作品ごとの概要と登場エリアから見ていきましょう。

『ゆるキャン△』に登場する須玉・明野の風景

女子高校生たちがキャンプを楽しむ姿を描いた人気作『ゆるキャン△』。舞台は山梨県を中心に広がり、北杜市内では須玉や明野の風景が登場します。みずがき湖の周辺や明野の農産物直売所・農園を巡る様子も描かれ、山梨県の公式モデル地マップにも北杜市が含まれています。TVアニメはこれまで3期まで放送され、第4期『ゆるキャン△ SEASON4』も2027年に放送が予定されています。

なお、実写ドラマ版のロケ地は身延町が中心で、アニメ・原作の聖地とは範囲が異なります。

『スーパーカブ』の舞台は武川エリア

何も持たない女子高生の小熊が、中古のスーパーカブを手に入れたことで、単調だった毎日が少しずつ変わっていく物語です。主な舞台は武川エリアで、駅のホームや県道沿いといった日常の風景が数多く登場します。

観光名所ではなく暮らしの風景そのものが聖地になっているのが特徴で、『スーパーカブ』をきっかけに北杜市は2022年版「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」にも選ばれました。ファンの投票などをもとに、一般社団法人アニメツーリズム協会が毎年選定しているものです。

『mono』に登場する清里や白州エリア

『ゆるキャン△』と同じ作者が手がける『mono』は、写真や映像制作を楽しむ女子高校生たちの日常を描いた作品。2025年春にアニメが放送されました。

主な舞台は甲府市とその周辺ですが、北杜市内では清里や白州が登場します。清里駅や八ヶ岳高原大橋、清里ハム、清里テラス、萌木の村ROCKなどが作中に描かれました。清里エリアの見どころは「北杜市清里で絶景と癒しを満喫!魅力溢れる高原リゾートガイド」で詳しく紹介しています。

番外編:『ヤマノススメ』ゆかりの瑞牆山

他の3作品とは少し性格が異なるのが『ヤマノススメ』です。全国の山を登っていく物語のなかで、北杜市須玉町にある日本百名山・瑞牆山が登場します。北杜市の街が描かれるわけではなく、あくまで山が目的地のひとつとして出てくる形です。

独特の岩峰が連なる景観で知られる名峰ですが、訪ねるなら本格的な登山になります。装備と計画を整えたうえで向かいましょう。北杜市の山々や渓谷の絶景を気軽に楽しみたい方は、「北杜市の滝と渓谷|南アルプスと八ヶ岳が育む絶景スポット5選」もあわせてご覧ください。

実写ドラマやCMのロケ地も点在

北杜市にはアニメだけでなく、実写ドラマやCMのロケ地も点在しています。小淵沢エリアの身曾岐神社では、テレビCMなどの撮影が行われてきました。

ただし、ロケ地の情報には、公式に発表されたものと、視聴者が映像から場所を推測したものが混在しています。調べる際は公式発表や施設の案内をもとにするのが確実です。訪ねる場合は、見学の可否や参拝時間もあわせて各施設の公式サイトで確認しておきましょう。

北杜市の聖地巡礼を支える人たち

北杜市の受け入れ体制は、地元有志の団体、市、そして県や近隣自治体という三つの層で成り立っていますその背景を知れば、巡礼の楽しみも一段と深まるはずです。

地元有志が立ち上げた北杜アニメツーリズム協議会

北杜アニメツーリズム協議会は、地元の商店主やファンの有志が集まって結成された団体です。会長を務めるのは、作中に実名で登場するスーパーの店主。作品を通して北杜市の魅力を知ってもらい、地元住民とファンの架け橋になることを掲げ、北杜市や北杜市観光協会、JR東日本八王子支社といった組織とも協力しながら活動を続けてきました。

活動のひとつが、『スーパーカブ』に登場するキャラクターの誕生日を祝う生誕祭です。キャラクターごとに年に数回、地元の会場で協議会のメンバーとファンが一緒にお祝いし、ビンゴ大会などの企画が行われた年もあります。用意した席が埋まり、立ち見が出た回もあります。アニメの放送終了から数年がたった今も、こうした交流が続いています。

活動の様子は公式SNSで発信されています。

市がつくった『スーパーカブ』の舞台探訪マップ

北杜市は『スーパーカブ』の舞台探訪マップを制作し、観光課の窓口や市内の観光案内所などで配布してきました。2022年春版では協議会が制作に協力しています。

キービジュアルに使われた釜無川ポケットパークをはじめ、牧原の交差点などが解説付きで掲載され、原作者トネ・コーケンのコメントや武川エリアの観光情報、巡礼時の注意点まで載った一冊です。

県や近隣自治体との連携も

こうした受け入れを支えているのは、市や地元の団体だけではありません。

『ゆるキャン△』については、山梨県が全シリーズのモデル地をまとめた「山梨県モデル地マップ」を制作しており、北杜市は韮崎市・南アルプス市・甲斐市とともにエリア1として紹介されています。『mono』の聖地巡礼マップは、北杜市を含む9市3町でつくる広域連携組織「県央ネットやまなし」とTVアニメ『mono』製作委員会のコラボ企画。観光スポットの紹介にアニメの場面を使うなど、作品の世界に浸れる作りになっています。

実際、これらの作品の舞台は北杜市だけにとどまりません。県や近隣自治体と組むことで、より作品に近い形で巡れる環境が整えられてきました。こうした連携の成果もあり、県央ネットやまなしのエリアは、2026年版の「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」に『mono』の聖地として選ばれています。

巡礼の計画を立てる

ここからは、実際に出かける前に押さえておきたい実用情報です。

使えるマップ早見表

前章で触れた3つのマップを整理すると、次のようになります。

作品 作り手 カバー範囲 Webでの公開
スーパーカブ 北杜市 武川エリア中心の市内 北杜市の公式サイト
mono 県央ネットやまなし×TVアニメ『mono』製作委員会 甲府・甲斐・北杜など県央エリア 企画の特設サイト
ゆるキャン△ 山梨県 山梨県全域 山梨県の観光サイト

紙のマップはいずれも数量限定で、配布を終えた拠点もあります。現物が手に入るかは時期次第と考え、Webで内容を押さえたうえで出かけるのが確実です。『mono』の特設サイトでは、県央ネットやまなし観光エリア内の全53スポットを収めたデジタルマップとおすすめコースプランも公開されているので、これだけでも計画は立てられます。

なお、マップに載っている場所すべてに自由に入れるわけではありません。現地の表示に従ってください。

スタンプラリーなどの企画

過去には、『スーパーカブ』の放送1周年を記念したスタンプラリーが協議会の主催で開催されました。市内の温泉施設や観光案内所など6カ所を回ってスタンプを集めると、オリジナルステッカーがもらえる内容です。

こうした企画は期間限定のため、常時開催されているわけではありません。ただ、協議会は今も新しい企画を続けているので、訪問時期に何かやっていないか、公式SNSをのぞいてみるとよいかもしれません。

観光と組み合わせて楽しむコツ

聖地のあるエリアには、清里や白州のような人気の観光地も含まれます。巡礼と観光を組み合わせれば、旅の満足度はぐっと高まるでしょう。武川エリアで作品の風景を訪ねた後、清里や白州へ足を延ばす。そんな組み立て方もできます。

東京(新宿駅)からのアクセスは、車でも電車でも約2時間。車なら中央自動車道の小淵沢IC・長坂IC・須玉ICが利用でき、目的のエリアに応じて自由に選べます。車を使わない場合の電車・バスでの回り方は「北杜市を車なしで観光する方法|電車・バスで行ける現実的なルートガイド」で詳しく解説しています。日帰りも可能ですが、温泉や名水の地、甲府方面まで含めた一泊二日の周遊プランもおすすめです。

北杜市の聖地巡礼で守りたいマナー

北杜市には、住民の生活の場が作品の舞台になっている場所もあります。一般的な観光地とは少し勝手が違うため、出発前に目を通しておきましょう。

生活の場が舞台になっている場所もある

作品の舞台の中には、観光施設もあれば、住民の生活の場もあります。清里の萌木の村や八ヶ岳高原大橋のように、もともと訪問客を迎えている場所なら、通常の観光と同じように楽しめます。

一方で注意したいのが、『スーパーカブ』の舞台となった武川エリアです。県道沿いの建物やスーパー、学校といった、住民が日常的に使う場所がそのまま聖地になっています。主人公たちが通う高校のモデルは市内の中学校とされていますが、今も生徒が通う現役の学校のため、敷地内への立ち入りは控えましょう。スーパーや商店も、住民の生活を支えるお店です。

「今も使われている場所を訪ねる」という前提が、行動の目安になります。

撮影と立ち入り

私有地や施設内には、持ち主の許可なく立ち入らないのが基本です。風景は公道など、許可された場所から楽しみましょう。

撮影の際は、住民の方やほかのお客さんへの配慮を忘れずに。SNSに写真をアップするときも、ほかの方が被写体として写り込まないよう十分に注意してください。店舗が登場スポットなら、買い物や飲食を楽しみながら訪れると、お店にとってもうれしい来訪になります。

車やバイクの駐車マナー

車やバイクで訪れるなら、駐車する場所にも気を配りましょう。路上や交差点付近、農道での駐停車は、通行や農作業の妨げになりかねません。少し離れていても安全に停められる場所を選び、そこから歩いて向かうのが安心です。

『スーパーカブ』の影響でバイクを走らせて訪れる方も多いエリアですから、交通安全にも十分に注意しましょう。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございます。この記事の要点を振り返ります。

  • 北杜市は『ゆるキャン△』『スーパーカブ』『mono』『ヤマノススメ』など、複数のアニメの舞台がひとつの市内に集まった街
  • 『スーパーカブ』は2021年にTVアニメが放送され、北杜市武川エリアの日常が描かれる。『mono』は2025年にTVアニメが放送され、清里・白州が登場する。『ゆるキャン△』は第4期が2027年に放送予定
  • 地元有志の北杜アニメツーリズム協議会、市、そして県や近隣自治体が、それぞれの立場で受け入れを支えている
  • 巡礼マップは3作品それぞれにあり、いずれもWebで内容を確認できる
  • 清里のような観光地もあれば、武川エリアのように住民の生活の場が聖地になっている場所もある。立ち入り・撮影・駐車には配慮を

高原のリゾートを訪ね、名水の地で足を止め、ふと作品に出てきた風景に行き当たる。ひとつの市内で、まるで性格の違う場所をめぐることになります。そんな振れ幅も、北杜市を歩く楽しみのひとつかもしれません。だからこそ、暮らしの場にお邪魔するときには、そこに住む方々への配慮を忘れずに。東京から約2時間、日帰りでも一泊でも計画が立てやすい街です。マップを片手に、あなたなりの巡り方を見つけてみてください。

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