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北杜市のゴミ分別完全ガイド|移住前に知る安心の暮らし術

暮らし・移住
#暮らしインフラ

山梨県北杜市への移住を検討されている方の中には「新しい土地でのゴミ分別が不安」と感じる方も多いのではないでしょうか。北杜市は八ヶ岳南麓の美しい自然環境を保護するため、きめ細やかなゴミ分別制度を実施しています。

この記事では、移住前に知っておきたい北杜市のゴミ分別システムを詳しく解説します。都市部との違いから実践的な出し方、特殊ゴミの処理方法まで、移住初日から困らない情報を網羅的にお伝えします。

適切な分別方法を事前に理解することで、移住後の生活がスムーズに始まり、地域コミュニティとの良好な関係も築けるでしょう。

移住者が知るべき北杜市ゴミ分別の基本ルール

ここでは北杜市のゴミ分別制度について、移住を検討中の方向けに基本ルールをお伝えします。都市部との違いから具体的な分別方法まで、安心して生活をスタートできる情報を網羅的にご案内します。

北杜市のゴミ分別制度の特徴

北杜市のゴミ分別は都市部と比べて2つの大きな特徴があります。第一に分別カテゴリーが細分化されており、第二に市指定の記名式ごみ袋制度を採用している点です。

北杜市では平成20年4月より資源物の分別(品目分類)を統一し、ごみ・資源物の減量化に取り組んでいます。また、ごみ袋には排出者氏名を必ず記入する必要があり、記名のない袋は回収されません。

これらの制度は廃棄物の適正処理を推進し、持続可能な地域づくりを支える重要な仕組みとなっています。美しい北杜市の環境を維持するため、住民一人ひとりの協力により成り立っています。

北杜市のゴミ分別制度
1
分別カテゴリーの細分化
資源物を詳細に分類
2
市指定の記名式ごみ袋
氏名記入必須
記名なしは回収不可

分別カテゴリーと判別のコツ

北杜市では可燃ごみ、不燃ごみ、缶類、びん類、紙類、プラスチック類、布(綿100%のものに限る)、特定ごみ、危険ごみ、粗大ごみ(可燃・不燃)、適正処理困難廃棄物・大型の粗大ごみに分別します。可燃ごみには生ごみや紙くず、不燃ごみには陶磁器や金属製品が該当します。

資源物として缶類はアルミ缶とスチール缶に区分し、びん類は無色・茶色・その他の色に分類(われていないもの限定)が必要です。プラスチック類はリサイクルマークを確認し、食品トレイや包装フィルム、またペットボトルが対象となります。紙類は新聞紙・チラシ、ミックス紙(汚れていない古紙全般)、雑誌、ダンボール、牛乳パックに細分化します。判別に迷った際は50音順の分類表 を活用すると効率的に確認できます。

指定袋制度と購入方法

北杜市では可燃ごみと不燃ごみに市指定のごみ袋の使用が必須です。都市部との最大の違いは、袋に氏名をきちんと書いて出す必要があることです。記名のないごみ袋は回収されませんのでご注意ください。指定袋の料金とサイズは以下の通りです。(2025年8月時点)

ごみ袋の種類 サイズ 枚数 税込価格
可燃ごみ袋(大) 45リットル 10枚入り 150円
可燃ごみ袋(小) 25リットル 10枚入り 110円
不燃ごみ袋(大) 45リットル 10枚入り 150円

北杜市指定ごみ袋は「指定店マーク」が表示してある北杜市商工会加盟店で購入できます。具体的な販売店については北杜市商工会(TEL:0551-32-1211)にお問い合わせください。

地域別収集日の確認方法と注意点

北杜市内は8つのエリア(大泉・小淵沢・高根・明野・白州・須玉・武川・長坂)に分かれており、各地域で収集日が異なります。ごみカレンダーは北杜市市民環境部環境課または各総合支所で配布され、市公式サイトからもダウンロード可能です。

年末年始やゴールデンウィークなどの特別期間は収集日程が変更される場合もあり、事前確認が重要です。移住後は近隣住民に確認することで、地域特有のルールも把握できます。

移住初日から困らない実践的なゴミ出し方法

ここでは山梨県北杜市に移住された方が、初日から安心してゴミ出しを行える実践的な手順をお伝えします。地域コミュニティとの良好な関係構築も含めて詳しく解説いたします。

収集所の場所確認と地域への挨拶

ゴミ収集場所については各地区ごとに指定されていますが、具体的な場所については、近隣住民への挨拶を兼ねて確認することが一般的です。収集日程については、お住まいの地区の『ごみ・資源物排出日程表(カレンダー)』を参考にしてください。

ごみステーションの利用については、自治会や行政区への加入についても事前に確認しておくことが重要です。北杜市では住民自治の考えのもと、地区住民の協力によりごみステーションの維持管理や環境整備が行われています。地域コミュニティへの参加を通じて、安心して生活できる環境が整います。

時間帯とルールを守る正しい出し方

ごみ収集は収集日当日の朝8時まで、または各排出場所の自治会等が設定した時間までに排出する必要があります。カラスや動物による散乱の原因となるため、排出の時間帯には注意が必要です。

北杜市指定のごみ袋を使用し、収集所の指定位置に配置します。分別が適正でない場合は回収されない場合があるため、内容物を確認して正しく分別し直し、次回収集日に再排出しましょう。

粗大ごみの出し方と注意点

袋に入らない粗大ごみを排出する場合は、北杜市指定の粗大ごみシールを購入し、排出者氏名を記入して見えやすいところに貼ります。粗大ごみシールの貼ってないごみ・氏名のないごみは回収されないので注意が必要です。

粗大ごみは「可燃粗大ごみ」と「不燃粗大ごみ」に分別し、最大寸法は1.5m×1.5m×1.5m、一人で容易に持ち上げられる重さ・形状のものが対象です。家具等は1辺1.5m以内に解体して排出します。金具類が多くあり取り外せないものは、不燃粗大ごみで排出しましょう。粗大ごみシールは指定袋の販売店で購入できます。

適正処理困難廃棄物と大型粗大ごみの年1回収集

通常の粗大ごみの規格を超える大型家具や、処理が困難な廃棄物については、年1回実施される「適正処理困難廃棄物収集」での排出が必要です。対象となる廃棄物は、タイヤ、バッテリー、スプリング入りマットレス、チェーンなど、通常の家庭ごみ収集日に排出できないものです。

収集は各総合支所(町)ごとに年1回実施され、有料での収集となります。実施時期については各区を通じて事前に排出希望の調査が行われ、回覧等で周知されます。年1回の収集日を逃した場合や緊急で処分が必要な場合は、エコパークたつおかへの直接持ち込みまたは市許可業者への依頼を検討しましょう。

移住者がよく迷う特殊ゴミの分別と処理法

北杜市への移住時に特に注意が必要なのが、特殊なゴミの分別と処理方法です。通常の可燃ごみや不燃ごみとは異なり、家電リサイクル法対象品目や指定ごみ、危険ごみなどは専門的な処理が求められます。

これらの特殊ゴミを適切に処理することで、美しい北杜市の自然環境保護に貢献でき、移住先での良好な近隣関係も維持できるでしょう。

家電リサイクル4品目の正しい処分方法

家電リサイクル法対象の4品目(テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機、エアコン)は、ごみ収集所(ごみステーション)には出せませんのでご注意ください。

処分方法は主に3つあります。購入した販売店での引取依頼、新しい製品の購入時における販売店での引取、または指定引取場所への直接持込です。また、市許可業者(一般廃棄物収集運搬業許可業者)に依頼することも可能です。販売店での引取の場合は、リサイクル料金と収集運搬料金が必要となります。指定引取場所への直接持込の場合は、リサイクル料金のみで収集運搬料金はかかりません。

指定引取場所は山梨県内の中央市内に2箇所設置されており、事前に家電リサイクル券を購入して持参する必要があります。

家電リサイクル法対象の4品目
テレビ
冷蔵庫
冷凍庫
洗濯機
衣類乾燥機
エアコン
※ごみ収集所には出せません

危険ごみと特定ごみの安全な出し方

スプレー缶、ガス缶、乾電池、蛍光灯などの危険ごみと特定ごみは、安全性を最優先とした処理が必要です。

スプレー缶、ガス缶は中身を完全に使い切ってから必ず2箇所以上穴を開け、指定された収集日に他のごみと分けて専用容器に排出します。乾電池や蛍光灯は割れないよう注意して、指定された回収ボックスまたは収集日に排出してください。

水銀体温計などの水銀含有製品は、特定ごみとして分類されており、指定された収集日に適切に分別して排出します。

市では処理できないゴミの対処法

汚泥、焼却灰、土砂、塗料、廃油、建設廃材、オートバイなどは、北杜市では収集できないゴミに分類されます。

これらの廃棄物は、山梨県の許可を受けた専門業者への依頼が必要です。業者選定の際は複数社から見積もりを取り、適正な処理方法と料金を確認することが重要です。

不法投棄は法的な処罰対象となるため、必ず正規の処理ルートを利用し、処理費用を適切に負担することで地域環境の保護に貢献しましょう。

引越し時の大量ゴミ処理の賢い進め方

移住時の引越しでは、短期間で大量のゴミが発生するため、計画的な処理が不可欠です。

北杜市では引越し時の大量ゴミは通常の粗大ごみ回収では対応されないため、エコパークたつおかへの直接持ち込みまたは市許可業者への依頼が必要です。引越し予定日の約3週間程前から処理計画を立て、直接持ち込みや家電リサイクル品目の処分手配を開始します。リサイクル可能な衣類や家具は、地域のリサイクルショップやフリーマーケットを活用することでコスト削減につながります。

一般廃棄物処理業者への一括依頼も選択肢の一つですが、分別の徹底により処理費用を抑制できるため、事前の仕分け作業が経済的にも環境的にもメリットとなるでしょう。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。山梨県北杜市への移住をご検討中の皆様にとって、新しい土地でのゴミ分別は不安要素の一つかもしれませんが、事前に正しい知識を身につけることで安心して新生活をスタートできます。

この記事でご紹介した重要なポイントを改めて確認し、円滑な移住準備にお役立てください。

北杜市のゴミ分別で移住者が押さえるべき重要ポイント

  • 都市部との大きな違いは細分化された分別カテゴリーと記名必須の市指定ごみ袋制度である
  • 可燃・不燃ごみ、資源物(缶類・びん類・古紙類・プラスチック類)、特定ごみ、危険ごみなど詳細なカテゴリーに正確に分別する
  • 北杜市指定ごみ袋は商工会加盟店で購入し、必ず氏名を記入して収集日当日朝8時まで、または各排出場所の自治会等が設定した時間までに排出する
  • 家電リサイクル4品目は市では収集せず、販売店引取または指定引取場所への直接持込が必要である
  • 引越し時の大量ゴミは通常回収対象外のため、エコパークたつおかへの持ち込みまたは市許可業者への依頼が必要である

北杜市の美しい自然環境は、住民一人ひとりの適切なゴミ分別によって守られています。移住後は地域コミュニティとの良好な関係を築きながら、八ヶ岳南麓の豊かな環境保護に貢献していただければと思います。

分からないことがあれば近隣住民や市役所環境課への相談も活用しながら、安心して新しい生活をお楽しみください。

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